日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年10月4日人間関係を良くする話し方の秘訣とは?



★話す目的を意識する


日本話し方センターでは、単に話の仕方に関するテクニックだけではなく、コミュニケーションの取り方全体を視野に入れたカリキュラムを採用しています。人が話をする目的は、相手に自分の考えや気持ちに共感してもらったり、自分の言ったとおりに動いてもらうことです。そのためには話をする相手に良い印象を持ってもらうことが大切です。人間関係を良くしておくことが大切です。その中でも私が特に大切だと思っていること、それは「明るい考え方をする」ことです。





★私の経験談


私は大学卒業後、銀行に就職しました。
その銀行では超難関と言われている大学を出ている人が何人もいました。そうした大学を出た人は人よりも昇進していくと思われがちですが、しかし、それらの人々がすべて要職に就けたわけではありません。銀行という組織は、それだけで一つのコミュニティ、つまり共同体です。上の役職にあがるには、その人の能力とともにコミュニケーションの取り方=人間関係の作り方の巧拙が大きく影響します。私が知っている限り、超難関の大学を出ていても、後ろ向きの発言をしている人、周りの批判ばかりしている人は上の役職には上がれませんでした。上司や周りの人に認められないからです。


一方で、支店の営業担当の人に意外だな、と思ったことがあります。
営業担当の人と言えば、口八丁手八丁で賑やかな人、という印象があります。しかし実際は、無口で愛想も良くない人が営業成績がよく顧客からも信頼されている、ということがよくありました。私は、銀行に就職した当初は、なぜそうした人が優秀な営業マンなのだろう、と不思議に思っていました。しかし、先輩に聞いてわかったのは、そういう人達はお客様に対してとても誠実だということです。お客様との約束は必ず守るし、お客様のことを第一に考えて行動しているとのことでした。確かに、そうした優秀な営業マンは、前向きな発言が多く、他の人の批判やグチはほとんど言わなかったように記憶しています。


この私の経験からわかることは、その人のものの見方が、言葉や行動に表れ、それが他の人の評価につながるということです。なので、話し方とともに、心の持ち方を磨くことがとても大切なのです。
では、具体的にどういう考え方をすればいいのでしょうか。



★明るい考え方をするためには?


日本話し方センターでは、明るいものの考え方をしましょう、とお伝えしています。そのためには、物事の良いところに焦点を当てて見る、ということが大切です。私たちはともすれば、人や物事の欠点に焦点を合わせてしまいます。人間は本質的に人の欠点を見るのが好き、という傾向があります。人の不幸は蜜の味、という残念な表現もありますね。なので、私たちはあえて意識しないとなかなか物事の良い面を見ようとしません。
しかし、人には必ず良い点があります。その良い面を意識して発言すれば、聞き手は、この人は明るい人だな、と思うでしょう。


また、同じことを言う場合でも、前向きな表現をすることもとても大切です。例えば、「悪い点」というよりも「改善点」と言った方が前向きですね。その他にもこのような言い換えができるでしょう。
・「君は全然ダメだな」→「君は伸びしろが大きいね、ガンバレ!」
・「あなたは注意力が散漫だな」→「あなたはおおらかな性格だね~」
・「彼は細かいことに拘りすぎる」→「彼はとても慎重な性格だね」
・「彼女は事務ミスが多くて困る」→「彼女の課題は事務ミスを少なくすることだ」
同じことを言うにしても、このように言えば聞き手に受け入れてもらいやすいでしょう。


人間関係を良くして、今よりもコミュニケーションがスムーズに取るために、ぜひ明るいものの考え方を習慣にしてください!



★日本話し方センターで学びませんか?


今回お伝えしたように、日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーでは、話の仕方のトレーニングとともに人間関係を良くする振る舞いや心の持ち方もお伝えし、それに基づいたトレーニングを実施しています。その効果は多くの受講生が実感しています。ぜひ受講者の声をご一読ください!

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